日本では木造住宅が多いですよね。しかし、最近は、鉄骨造の需要も高まっていると言われます。
鉄骨造の良さって何?
逆にどんなデメリットがあるの?
自分には鉄骨造の家が向いている?木造の家が向いている?
その疑問を解決するためには鉄骨造・木造それぞれの特徴をしっかりおさえておく必要があります!
この記事では鉄骨造で家を建てた私が、鉄骨造に決めるまでに調べ尽くした鉄骨造の特徴を紹介します。
この記事を読むと・・・
- 鉄骨造のメリット・デメリットが分かる
- 木造と比較した鉄骨造の特徴が分かる
- 鉄骨造に向いている人・向いていない人が分かる
- 鉄骨造に住んでいる人の実際の感想を聞ける
我が家はダイワハウスの鉄骨造xevoΣで家を建てました。実際に住んでいる人の目線から解説していますが、鉄骨贔屓ではないですよ!笑
鉄骨造のメリット
1|施工の質が安定している
鉄骨造はその部材のほとんどを工場で作っており、現場での工程が少ないです。
なので、部材の品質にバラツキが少なく、組み立ての際にも職人さんの腕に影響されにくいと言われます。
構造躯体が正確に組み立てられていないと、構造的に弱い部分ができてしまい、万が一地震があれば、その弱い部分から倒壊してしまうかもしれません。
木造は現場での工程が多く、大工さんの腕によるところも大きい分、施工の質にバラツキが出やすいと言われます。
組み立てに人為的な施工ミスがあると嫌ですよね・・・
特に、セキスイハイムなんかは、家のほとんどを工場で作って現場へ搬入するので、施工ミスが起きにくく安心です。
2|広い空間、開口をとりやすい
鉄骨造は、広い空間、大きな開口をとりやすく間取りの自由度が高いのも魅力です。
大手ハウスメーカーの例を挙げると、
積水ハウスの場合、1階天井高2m70cm、最大スパン7mの広い空間を実現できます。
ダイワハウスの場合、天井高2m72cm、開口幅7m10cmの大空間を実現できます。また3m45cmの窓を2枚連続で配置することもできるそうです。
トヨタホームの場合、柱のない35畳の空間を実現できます。
しかし、鉄骨造でも工法によって大空間を得意としていないメーカーもありますし、木造住宅でも工法によっては大空間、大開口をとれるところもあります。
3|リフォームに有利
鉄骨造は大きな空間をとりやすいので、家全体で見た時に必要な柱の数が少ないです。
ですので、リフォームするときに空間を自由に作りやすくなります。
しかし、大空間を得意としていない鉄骨造のメーカーもありますので、その場合は自由度が低くなることもあります。
4|シロアリの心配が少ない
家を支える構造躯体(柱や梁など)は鉄骨なので、シロアリに食べられる心配がありません。
シロアリは気づかないうちに、木造の柱をスカスカにしてしまう怖い生き物ですから、その点は安心です。
しかし、防蟻処理が不要なわけではありません。構造躯体以外の部分には木が使われている場合がありますので、しっかり対策も必要です。
5|構造躯体が強い
広い空間や大きな開口をとれるというのは、それだけ構造躯体が丈夫だということです。
ですから、地震に強い家を作りやすいです。
一方で、鉄骨の柱などがしなることで地震の揺れに耐えるので、揺れを感じやすいとも言われます。
もちろん木造住宅でも地震に強い家を作ることはできますよ。
6|火災保険の保険料が安い
木造より鉄骨造のほうが火災保険の保険料が安く設定されています。
建物の構造によって、燃えやすさなどが異なり、火災保険の保険料も異なります。その危険(リスク)実態に応じた区分のことを「構造級別」と言います。
出典:日本損害保険協会HP
しかし、木造でも鉄骨造と同様の保険料になる場合もあります。
鉄骨造のデメリット
1|外気温を室内に伝えやすい
鉄骨は木に比べて熱伝導率がいいので、外の寒い気温や熱い気温を室内に伝えやすいと言われます。
なので、鉄骨造のハウスメーカーは各社その対策をしています。
大手ハウスメーカーの例を挙げると、
積水ハウスでは、「ぐるりん断熱」
ダイワハウスでは、「外張り断熱通気外壁」
ダイワハウスは、断熱材の仕様を3つのグレードから選ぶこともできます。断熱が気になる方は、最も良いグレードのものを選んでもいいかもしれません。
▼ダイワハウスの断熱性能について1年住んだ感想はこちらの記事に。
2|構造躯体の鉄骨が錆びる
住宅は、壁の中での内部結露の発生が問題となります。
内部結露が起こると、壁の中の断熱材なんかがカビてしまったりして劣化してしまうのです。
いかに壁の内部の湿気を取り除くかが大切なのですが、木材の場合、木がある程度、湿度のコントロールをしてくれます。
しかし、鉄骨は湿度のコントロールができないので、内部に湿気が溜まりやすくなります。
ハウスメーカー各社は湿気が溜まりにくい構造の工夫をしていますが、湿気によって構造躯体の鉄骨が錆やすくなるんですね。
なので、鉄骨造には錆対策が必要です。
多くのメーカーではカチオン電着塗装で防錆処理をしています。
クルマづくりから生まれた防錆技術「カチオン電着塗装」で、鉄骨のすみずみまでしっかりとサビ止め。
出典:トヨタホーム公式HP
3|コストが高い
部材が高価なので、家の建築コストがかかります。
木造のハウスメーカーは高価格から低価格まで幅広いですが、鉄骨造のハウスメーカーは高価格帯が多いです。
4|地盤改良にコストがかかる場合がある
鉄骨造は重たいですから、地盤が弱い場合は、地盤改良に大きな費用がかかる可能性があります。
地盤改良費は100万、200万など大きな費用となります。
鉄骨造で建てる場合は、地盤改良費をしっかりと予算立てすることをお勧めします。
鉄骨造に向いている人・向いていない人
鉄骨造に向いている人は、上記のメリットに魅力を強く感じる人です。
デメリットがあっても鉄骨造のメリットに惹かれるなあという方は、鉄骨造向きでしょう。
一方で、建築予算が限られている人、構造躯体以外の内装にお金をかけたい人、土地の地盤が弱い人、断熱・機密にこだわりたいという人は鉄骨造に向いていないかもしれません。
鉄骨造のメリット・デメリットまとめ
今回は「鉄骨造のメリット・デメリット」について解説しました。
我が家は、ダイワハウスの鉄骨造で家を建てました。
▼ダイワハウスの鉄骨造xevoΣを選んだ理由についての記事はこちら。
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