家の性能について話す第2回目だよ。
(シグマ)
性能ってなんだかざっくりしてるよね。。。
家の性能とは、「地震に強い」「夏は涼しくて冬は暖かい」といった家の安全性、快適性に関わる家の性質のことだよ。
家の性能には、「耐震性」「断熱性」「気密性」「耐火・防火性」「防犯性」「耐久性」の6つの要素があります。快適で安全・安心な家にするためには家の性能についてよく検討しなければなりません。
この記事では、「耐火・防火性」「防犯性」「耐久性」についてお話しします。「耐震性」「断熱性」「気密性」については、以下の記事をご覧ください。
耐火・防火性能
耐火性とは建物自体の燃えにくさ、防火性とは隣家からの燃え移りにくさを表す言葉です。
防火地域や準防火地域というものがある
都市計画法(まちづくりのルールみたいなもの)では、防火地域、準防火地域などが定められており、これらの地域は、駅前や住宅密集地、新幹線沿いなどで、火災の危険を取り除くために高い耐火性を求められます。窓やドアなどを高い耐火性・防火性の仕様にする必要があるのでコストがかかります。
これはあくまでこの地域に限定するものなので、該当しているかどうかを確認しておきましょう!
該当していない場合は何に気をつけておくべきかな??
各ハウスメーカー、外壁や内部建具などの防火性能はHPなどで確認できるので目を通しておくことをおススメします!
防犯性
戸建住宅で心配なことに空き巣の被害がありますが、最近は色んな工夫で空き巣に入られにくくすることができるようになっています。
空き巣の約6割は窓から侵入
まず統計データから空き巣についてお話しします。
戸建住宅の約6割が窓から侵入されています。その次に多いのが表出入口ですが、圧倒的に窓が多いです。また、施錠していなかった扉からが約4割、ガラス破りが約4割となっています。(警察庁データ)
侵入に時間がかかるほど犯行を諦めます。2~5分で諦めるのが約7割、10分以内だと約9割なので、侵入に5分以上かかると諦める可能性が高くなります。(都市防犯研究センターJUSRIレポート)
つまり、窓の防犯性を高めること、戸締まりはしっかりすることが大切です。
窓の防犯性を高める
窓の防犯性を高めるには補助錠をつける、防犯合わせ複合ガラスを用いるの2点が大切です。
補助錠とは「クレセント錠」「サブロック」などがあります。
「クレセント錠」とは窓の室内側に取り付けられる締め金具のことで、これがあることで外から簡単に窓を開けることが出来なくなります。
「サブロック」も窓の室内側に取り付けられるもので、取り付け場所としては窓の下部が多いです。この「サブロック」によって」2重の防犯対策となります。
おまけ:防犯性を決定づける要素
防犯性を決定づける要素には様々あります。窓、ドア、シャッターや雨戸、外構計画、ベランダなどなどキリがないですよね。。。
防犯ばかり気にすると、希望の間取りじゃなくなったりもするよね。。。
予算の問題はあるけど、ホームセキュリティをつけることも1つの案だよ。
耐久性
ここでの耐久性とは、家にどれくらい住み続けられるか、どんなメンテナンスが必要かという意味です。
家にどれくらい住み続けられるか?
もちろん、耐震性、断熱性、気密性、耐火・防火性などの要素が優れているほど快適に住み続けることができます。ですが、これまでお話しした性能以外にも家の耐久性を決定づける要素があります。
それは、①建物全体の湿気対策、②防蟻、③防錆(軽量鉄骨の場合)です。構造的な部分はそうそうリフォームすることができないので、この3点は構造体の耐久性において重要です。
ひとつめに建物全体の湿気対策についてですが、戸建住宅において湿気対策はとても大切です。壁の中に湿気が溜まると家の構造部分である木や断熱材が腐ってしまうからです。
ふたつめにシロアリ対策ですが、防蟻には床下の湿気対策や薬剤での対策があります。
最後に、防錆は軽量鉄骨の場合に重要になります。ダイワハウスのvexo∑の構造体は軽量鉄骨ですが、対策として防錆加工がされています。
保証・メンテナンスについて
また、メンテナンスやアフターサポート、保証についても確認しましょう。
メンテナンスについては、部材によってそのメンテナンス頻度が変わります。
例えば、サイディングという外壁は一般的によく使われますが、メンテナンスが10〜15年に一度必要と言われることが多いです。一方、タイルを外壁に使う場合はほぼメンテナンスが不要になります。
このように、外壁や屋根はある程度のメンテナンスが必要で、補修をすれば長く住み続けることができます。しかし、その材料によっては、メンテナンス時期が伸びますので、メンテナンスコストに差が出ます。
次に、保証についてです。品確法において、施工会社に対して10年間の瑕疵担保(かしたんぽ)責任を負うことが義務づけられています。雨漏りや構造部分に問題がある場合、無償で修復をしてもらうことになります。
一方で、大手ハウスメーカーでは10〜30年の保証が整っている場合があります。構造部分や雨漏りについて問題が発生すれば、10〜30年(各メーカーによって保証期間は異なります。)無償で補修をしてくれます。やはり価格帯が低いメーカーほど、保証の期間は短いです。
まとめ
2回にわたって家の性能についてお話ししました。
家を建てる時には自分が何を重視するのかが大切です。デザイン性か性能か、性能の中でも何を優先するか。そこに答えはなく、自分自身の考えも変わる可能性はあります。ある程度将来を見越しつつ決めると良いと思います。
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